
こんにちは、慶應義塾大学理工学部のハリボー(@harinezumilab)です。
- 現役時代に第一志望に落ちる
- 1年の浪人をして早慶、横浜国立大学全て合格
私の浪人体験談は以下に以下の記事に詳しく述べてあります。
浪人生の多くが浪人生活の孤独感や使命感に挫けそうになってしまいます。同じような悩みを抱える浪人生がこの記事を読み、不安が少しでも軽減されてくれればと思っています。

ハリボーさん!浪人生は伸びないのは事実ですか?

工夫を何もしない浪人生は伸びないんだ。実際、浪人生の第一志望合格率は1割なんだ。

ガーン、、、

安心して!これからどのように工夫すれば良いのか説明するよ!
この記事では次のような方を対象に書いています。
- 浪人生で成績が伸び悩んでいる方
- 来年度の受験が不安な方
- 浪人生向けの勉強法が知りたい方
このような方の疑問に答えます。
浪人生はなぜ伸びないの?
勉強量と勉強時間の違いをわかってない
勉強量と勉強時間の違いをわかっていないと、
「え、浪人生って現役生と比べて時間があるから、勉強してれば伸びるよね!」
と思ってしまいます。この勘違いをしていると、勉強しているのに成績が伸びないと言う悲しい現象が起こってしまいます。これは大きな落とし穴で、勉強量 ≠ 勉強時間ということを理解してください。では勉強量とは一体何者なのでしょうか?答えは、、、

勉強量は勉強時間と、勉強の質の2乗をかけたもの、、、?
そうです。勉強量は勉強時間だけでは定まらず、勉強の質にも依存するのです。あなたも経験があると思いますが、集中できずに何も頭に入ってこない時はいくら時間をかけても勉強しているとは言えないでしょう。ですから、勉強していれば良いという勘違いは非常に危険です。
勉強の質が低い

ところで、さっきの画像では「勉強の質」が2乗になってるの?
理由は勉強の質の方が勉強時間よりも重要だからです。皆さんの周りにも、あまり勉強してなくても成績がいい人がこの世には存在しますよね?このような人のほとんどは効率よく(質の高い)勉強することができる能力を持っています。よって、少ない勉強時間でも高い質によって勉強することで勉強量が非常に高くなるのです。
また、時間効率がいいと「自分はできるやつなんだ」と思えるためモチベーションが高まりさらに勉強に集中することができ、上の図のような正の勉強サイクルを生み出すことができるのです。
ところで、浪人生の勉強は質が低くなりがちです。同じ範囲を行っているため新しく学ぶことが少なくなるからです。

浪人生は
『去年、勉強した内容を思い出しているだけ』
ってことになってしまうんだ。だから、勉強の内容がつまらなくて、勉強の質が落ちちゃうんだ。
不安に追い詰められる

やっぱり浪人生の不安って大きいですよね、、
浪人生の不安は現役生と比べると桁違いに大きいと実感している方が多いでしょう。
「今年こそは、合格しなくてはならない。。受からなかったらどうしよう。」
と不安を感じている人が多いと思います。
私が浪人時代に駿台で授業を聞いていた時、同じクラスの方が一人泣き出してしまいました。すぐに女の子は泣き止み、安心しましたが、同じクラスの浪人生は浪人の怖さを再び気付かされたことでしょう。
では不安が大きいと、どんなことが起きるのでしょうか?

集中力が下がる?
正解です!先ほど紹介した生のサイクルが逆転し始めて負のサイクルが始まり勉強の質が下がります。どんなに時間を使っても、勉強法を改善したとしても勉、強する気持ちが整っていなくては、勉強の効果はなくなってしまいます。したがって、勉強量が減り『成績が伸びない』という現象が起こるのです。
伸びる浪人生になるためにするべきこと
さて、これ以降はどのようにして上記の問題を解決していくか紹介していきます。
勉強法を変える
今まで勉強法を意識せず勉強してきた方に向けて、勉強の質を高めるおすすめの勉強法を紹介します。
途中でやめちゃう法
「勉強を始めるまでが大変」という方いませんか?
わたしも現役生の時はこのように感じることが多く、勉強始めるまでグダグダとスマホいじったり、無駄に掃除を始めちゃったりしていました。途中でやめちゃう法にはこの始めるまでの辛さを大きく軽減してくれる効果があります。
やり方は「終わりが近づいてきたらあえてキリの悪いところで打ち切る」という勉強法です。あえてキリの悪いところで辞めることによって、はやくキリがいいところまで終わらせたいという感情が生まれることを利用しています。これによって、勉強を再開するのが楽になりいつもの勉強の軌道に乗りやすくなるのです。
瞬間復習法
復習は基本的に自分が間違えたところを直す作業ですから、復習をしていると気分が下がってしまう人が多いと思います。しかし、復習は勉強の核となる部分ですから疎かにしてしまうのは受験の失敗に大きくつながります。そこで、復習の敷居をより低く、効率的に行う方法が瞬間復習法です。
やり方は「つぎの内容に進む前に前回の内容を頭の中で思い出し確認する」という方法です。人間は思い出すときに記憶に定着されるので、何も見ないで思い出すということが重要なポイントです。例えば英語の場合は、前回学んだ新しい英単語や文法の知識を思い出します。ここで思い出せていない内容は頭に入っていないので、覚えなおしてから新しい分野に進むといった風に勉強します。この復習方法は電車の中でも歩いている時でもできるので、効率よく時間を使うことができますよ♪

寝る前の何分間を復習に当てるのもおすすめだよ。
問題集シャッフル法
この勉強法は特に数学を勉強するときにおすすめです。数学において1つの問題に対して解法は複数あることが考えられるため、分野ごとに問題集を進めるのは実践的ではないと言えます。また、解法を英単語のように覚えてしまおうと思ったのが勉強法の発端です。その方法とは、チャートなどの問題集をカッター等で切り離し、ごちゃごちゃにシャッフルした後、単語帳の要領で問題を頭の中だけで解いていきます。具体的な手順は以下の通りです。
- シャフルされた紙束から一枚選びとる
- 問題を見て5秒で解法が浮かべば、次の問題へ。
- わからない場合は次の手順にすすみます。
- 20秒程度考える時間を設ける。
- 考えてもわからない場合は答えをじっくりと紙に書きながら確認する。
- わからなかった問題に印をつけ次の問題へ。
- 2週目以降は印のついた問題だけを解き、印をつけなくて済むまで繰り返し行う。
この方法は一度全ての分野を勉強したことがある浪人生だからこそのおすすめの勉強です。問題集を切り刻むのは勇気が必要ですが、カッターでちまちまとやさしい気持ちで裁断していきましょう。
立ち勉強法
この勉強法は自宅で勉強するときのみ有効な勉強法です。やり方は単純で「立ちながら勉強する」だけです。なぜ立って勉強するの?という質問に答えますと、眠気防止や記憶力の向につながるからです。この勉強法は多くの方が詳しく紹介してくださっているので、そちらをご覧ください。
https://kosensei-burogujuku.com/【スタンディングデスク】座りながら勉強しては/#i-4
集中力を高める
ここでは特に、「勉強の質を高めるために勉強の前に行うべきこと」を紹介します。
十分に睡眠をとる
学んだことは睡眠中に整理されると言われているので、睡眠が十分でないと学習した記憶が定着されません。よって、十分な睡眠を取ることは受験生には非常に重要なのです。
適切な睡眠時間は人によって違いますが、ある程度の目安としては「目覚まし時計を設定しなくても自然に起きれる時間」です。多くの人が「それは長すぎじゃない??」と感じると思います。
私の場合も自然に起きる睡眠時間は8時間程度で長すぎと感じました。当時は予備校に通っていたためどうしても7時間しか睡眠は取れませんでしたが、仮眠を取ることでカバーしました。
仮眠をとる
仮眠を取ることは睡眠時間の補完以外にウィルパワーの回復にも役立ちます。ウィルパワーとは、英語で「wii power」と書き、日本語訳すると「意志の力」となります。
ウィルパワーとは簡単に言えば集中力のことで、使うと減っていってしまう特徴を持っています。勉強を長時間続けていくと集中できなくなるのはウィルパワーが残りわずかになっているからです。よって、効率的に回復させてあげるために仮眠を取る必要があります。
仮眠の方法は15分から20分の仮眠を昼下がり(12時から15時の間)に取ることがおすすめです。わたし自身も駿台で浪人生活をしていた当時は、昼休みにこの方法で仮眠をとっていました。
部屋の温度を変える
この方法は自宅で勉強することが多い方におすすめの方法です。眠い時やソワソワする時、勉強に集中できない時におすすめです。夏であればクーラー止めて窓を少し開けたり、冬であれば暖房を止めたりすることが有効です。温度が変わっただけで集中力が格段に高まりますよ!
運動をする
運動することにより血液の循環を良くし、脳へ刺激を与えることができます。
でも、運動なんてしたくないよ!
と思ったそこのあなた。安心してください。ランニングのようなゴリゴリのスポーツをする必要はありません。
例えば立って深呼吸をする、外の空気を吸いにいく、階段を登り降りしてみるとかそういった簡単な運動で構いません。物は試し、ちょっとしたことでもやってみることに価値があるので試してみてください。
無駄な時間を減らす
あなたは無駄な時間を過ごしていませんか?以下に知らぬ間に過ごしてしまう無駄な時間を挙げてみます。
- ちょっと疲れたから休憩タイム
- 寝る前のスマホタイム
- 友達とグダグダタイム
どれもやめたいけどやめられないことばかりですよね。これを機に「この時間から何分間はこれをする、楽しむ」のように時間に区切りをつける習慣をつけましょう。
勉強の時間を増やすのでなく、無駄な時間を増やそう意識することが正しい勉強時間の確保の仕方です。睡眠や適度な休憩などの必要不可欠な時間を確保しつつ、勉強時間を増やすのが合格への秘訣です。
まとめ
浪人生は、ほとんどの人が伸び悩みます。その原因は、勉強量が実は足りなかったり、不安が残って集中できていなかったりさまざまです。自分が正しい努力をしているのか、勉強量は足りているのか、全力で勉強できているのか時々振り返りましょう。
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